ハンドル外傷
ハンドル外傷が発生する背景
ハンドル外傷とは、正面衝突事故を起こした場合、運転手が特に受けやすい外傷のことです。
シートベルトを着用していない状態で正面衝突事故に遭うと、衝撃によって体が前に移動します。
その結果、膝がハンドル下側にあるインストゥルメントパネルの縁に当たります。
そこが支点となり、テコの原理に従って体が持ち上がり、フロントガラスに頭部が当たります。
さらに、その勢いで後方に跳ね返り、勢いが増した状態で、再び前方に体が投げ出されます。
胸部や腹部がハンドルに衝突し、けがをしてしまうのです。
ハンドル外傷とは
主として、内臓の鈍的外傷を負います。
具体的には、腹部の肝臓・すい臓・十二指腸損傷、胸部の肋骨骨折、肺の損傷、心損傷の外傷です。
頭部をフロントガラスにぶつけることで、割れたガラスで頭部や顔を傷つけてしまうこともあります。
重要な臓器や頭部、顔が外傷を負うのですから、ほとんどのケースで重症となってしまいます。
最近は、エアバックの開発・普及により死亡事故は減少しておりますが、やはりシートベルトをしっかりと締めることが、何より大切です。
ハンドル外傷の施術
衝撃により、打撲や骨折を生じた場合、該当箇所、腫れた箇所にアイシングをはじめとした施術を行います。
なお、打撲や骨折の症状により、必要に応じて、他の医療機関をご紹介いたします。